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LIFESTYLE 女たちの事件簿

ただの風邪なのに、7700円の自己負担…!GWの急病で大病院に回された時「誰もが驚愕する恐ろしい出来事」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

大型連休は町のかかりつけ医も連休となるケースが多いが、紹介状を持たずに一定以上の規模の病院を受診する際に気をつけたいのが「選定療養費」だ。

これは中小病院と大病院の役割を分担させることなどを目的に徴収されているもので、病院の機能分化に効果的である一方、

「初めから大病院で受診したい時でも経済的理由で躊躇してしまう」という声や、生活保護受給者などの費用負担が除外されていることなどから公平性に欠けるという意見もある。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、選定療養費制度ができた背景についてこう指摘する。

「大病院の外来が混んでいると、救急・重篤患者さんへの対応が遅れるなどの問題がかねてから指摘されていました。

ちょっとした不調や発熱でも大病院を受診する人が多かったことや、昼間行きづらいからといって夜間診療を気軽に受けるいわゆる『コンビニ受診』の増加など、医療を受ける側のモラル低下が背景にあったのでしょうね」


選定療養費があることで、本当に大病院を受診する必要がある人に適切な医療が届くのは良いことだが、この「特別な料金」によって医療サービスの選択肢を狭めざるを得ない場合もある。

今回話を聞いたのは、選定療養費について「必要性はわかるが、あまりに高すぎる」と主張する女性。紹介状があればかからない費用とはいえ、大病院受診の前にわざわざ町医者に行くことで医療費負担はかさむし、すぐ診てほしい時には高いハードルになる、と訴える。

「2ヵ月ほど前、突然高熱が出ました。朝は何ともなかったのですが、昼間なんとなく体に異変を感じまして......」

こう話すのは2歳児と夫の3人家族で暮らす美原淳奈さん(仮名/39歳)。時短勤務中の会社員だ。

「退社して子供を保育園に迎えに行き、何とか自宅に戻って熱を測ったらまさかの39.7度。それを見たら一気に具合が悪くなりました」

©Getty Images

淳奈さんは倒れ込むようにベッドへ。子供はまだ小さく、夫は会社で仕事の真っ最中だった。

「一度ベッドに横になったら、もうスマホを取りに立ち上がることもできませんでした。テレビをつけて、何とか子供を目の届く範囲に置くのが精一杯。関節の痛みと咳もあったので、これはインフルか、はたまたコロナかと戦々恐々ですよ」

その日は金曜日。かかりつけ医は翌日の土曜日も午前中のみ診療するが、土曜日診療は混み合うため、金曜のうちに受診しておきたいと考えた淳奈さん。

「その時は月曜日までの三連休だったので絶対金曜日中に受診したかったんです。仕方がないのでママ友に子供を預かってもらい、タクシーを呼んでクリニックの指示どおりの時間と方法でかかりつけ医を受診しました。

タクシーで座っていることすらつらく、今となってはどうやってクリニックに辿り着いたかさえ思い出せないほど」

かかりつけ医は首尾よく診察してくれた。

「先生は私を見るなり、これはインフルっぽいなあと。インフルならA型だろうな、この熱発の仕方は……とおっしゃいました。咽喉の痛みがあまりないからコロナは考えにくいけど、まあそっちもあり得るね、と」

医師に一通り診てもらい感染症の検査も受け、裏口の小さな待合スペースで結果を待った。

「結果、インフルエンザもコロナもどちらも陰性でした。少し前ならホッと胸を撫で下ろす場面かもしれませんが、私の頭には『じゃあ、いったい何なんだ』という疑問が湧きましたね」

医師の診断は「風邪」だった。

「胸に変な音も聞かれないし、少し咽喉が赤いくらいで口内に変わった様子もない。症状からすると風邪としか言いようがないね、と」

信用できるかかりつけ医の診断を聞き、処方された薬を受け取って帰宅した淳奈さんだったが……。

TEXT:中小林亜紀

▶︎後編に続く


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